京都大学理学部(理学研究科)地球物理学教室同窓のつどい(要旨)
月日:平成21年2月21日(土)
会場:講演会・総会:京都大学理学部 6号館 301号室
懇親会:京大北部構内,生協2階“ほくと”、会費;5000円(新卒会員は無料ご招待)
配布資料:特別講演資料;法人化の前後 尾池和夫 第二十四代京都大学総長、
アクションレポート
講演資料;温暖化と気候変動 原田 朗
同窓会総会資料
平成20年度 京大地物同窓会事業報告 副会長 岩崎好規(S39C)
2008年 同窓会収支
2009年 同窓会予算案
平成21年度総会出席者
田中会長挨拶:晴天ですが寒いところをご出席いただき、ありがとうございます。それで
は最初に講演会を開催いたします。世の中は不況で景気が悪い、100年、50年に1回
の恐慌といわれていますが、今回は金融がその原因とされています。ここでご紹介を一つ
させていただきます。この本の題目は「エルニーニョ」ですが、ここにお見えになってお
られる鳥羽良明先生がお書きになった本です。気象と海洋の相互作用の話かと思いました
ら先生は姫路高校時代は文科生であったと書いておられ、考えてみれば地物には尾池前総
長の俳句をはじめとして、歌集や句集、随筆から小説までいろいろ出版された先輩が多く
おられますから、本質的には地球物理が対象としている自然現象は、文学的感性と深い結
びつきがあると思われます。この「エルニーニョ」には英語に翻訳された短歌も多数含ま
れているのにはびっくりしました。生協の「ルネ」で販売されていますし、直接鳥羽先生
にご連絡されてもよろしいそうです。ひょっとすると割引もしていただけるかもしれませ
ん。格調高い地球物理文学というジャンルに入るべきものと思います。以上、ご挨拶とご
紹介を終わり、まず地球物理学教室主任の里村先生から「教室の近況」についてお話をお
願いいたします。
地球物理学教室の近況 里村雄彦教授 地球惑星科学専攻長(S51/@)
里村先生、どうも有難うございました。続きまして尾池先生からご講演をお願いいたします。
特別講演 「法人化の前後」 尾池和夫 前京都大学総長(S38/@)
引き続き、原田先生から昨年に続いてご講演をお願いいたします。
「温暖化と気候変動」 原田 朗(元気象庁気象研究所長、S33/B)
次に、竹村先生からご講演をお願いいたします。
「琵琶湖深層掘削−その後」 竹村恵二教授 (地球熱学研究施設)
最後に淡路先生にご講演をお願いいたします。
「観測とモデルを融合して全層全球海洋を診断する」
淡路敏之教授 (水圏地球物理学講座)
司会(田中寅): どうもありがとうございます。ここで休憩をとります。
京都大学地球物理学教室同窓会平成21年度総会
それではこれから平成21年度の総会を始めさせていただきます。司会は田中寅夫が務め
させていただきます。最初に事業報告を岩崎副会長からお願いします。
岩崎:岩崎です。事務局も担当しております。寒い一日ですがよろしくお願いいたします。
資料の2ページを開けていただきますと、昨年の同窓会は2月16日に開催しました。講演
会・総会には42名、懇親会は45名のご出席となっておりますが、今年は10名くらい減少
しております。特別講演には岡本先生の「湖底の酸素は今」という題目で琵琶湖の生の湖
水循環についてお話いただきました。定年退職の講演が終わりましてから、山元先生の叙
勲受賞のお祝いということで、原田先生に山元先生の業績の紹介をしていただきました。
それから昨年11月に拡大役員会を開いていますが、昨年の懇親会の時に尾池先生から、同
窓会の略称については「志田会がいいのではないか」と言うご提案がございましたが、非
常にいい機会だからこの際に略称問題について考えてみようということになりました。拡
大役員会では志田会を押す派と、人の名ではなくて土地の名前などが良いというような意
見が出ました。結局、2年後の総会で決めてはどうか、ということは来年ですが、来年の総
会でこれを決定したいといういう結論になっております。できれば本日こういう略称が良
いのではないかといったご提案とか、本日は尾池先生がお見えですからもう一度志田会に
ついてお話していただければと思います。
ちょうど昨年秋頃ですが、松山基範先生は地鉱の先生で地磁気の逆転を発見された業績
によって我々は覚えていましたが、先生は志田先生の助教授をされていたことを知りまし
た。京大を退官されてから山口大学へ移られ、学長として活躍されました。松山先生は下
関方面のご出身ということで、もともといらっしゃった下関の高林寺に顕彰碑が建てられ
たと、原田先生がご紹介されております。
ホームカミングデイに拡大委員会を開こうと決議されて、多分今年のホームカミングデ
イも11月の第一土曜日に開催されると思いますので、役員幹事ならびに多くの会員の方々
もご出席いただきたいと思います。
それからHPの充実について書きました。皆様から原稿を頂いて、掲載しています。構
成などを2ページ書いています。
次の3/4ページに示した図面は、横軸が卒業年で縦軸は会員数です。現状の名簿では全
員で1605名ですが、逝去された会員がそのまま残っているケースもありましたので、1550
名くらいかと推定されます。その中でメール保持者は3割くらいと思っています。その上
のほうに卒業年別で、メールを使っておられる人の割合を示しましたが、1960年から80
年まで約20年間では約6割の人からメールを登録していただいております。ただし、1980
年以降の卒業で、メールアドレスをもっておられるに違いないけれどもなかなかわれわれ
の手元には入ってこないという方が多くて、このあたりをもう少し改善してみたい、情報
交換をすることが必要ではないかと考えます。本年度は入学時の住所、勤務先アドレス、
などに約500通出しておりますが、届かなかったのが150くらいあります。なかなかむつ
かしいのですが、郵送関係では380です。
今のところ、地球物理のHPを開いていただきますと、同窓会のHPが出てきまして、
そこには来年度の地物総会の内容が決定されれば掲載される予定になっておりますので、
それをご覧いただければ、メールが届かなくてもご覧いただけるものと思います。以上で
す。
司会:ありがとうございます。ご質問ありましたらどうぞ。無いようですので、それでは
拍手でご承認いただきたいと思います。(拍手)ご承認ありがとうございました。では、次
に会計報告を福田先生よりお願いいたします。
福田:会計報告をさせていただきます。最初にお詫びをしなければいけないのですが、今
お手元にお配りしているプリントは昨年のものをプリントしてしまいましたので、破棄をお
願いします。スライドをご覧ください。446865円が昨年の残高です。昨年の入金の方で
すが入会金は、5名現金で頂いている方、あとは振り替えですが、郵送が8名で、計13名
から新しく入会金を頂いています。懇親会については入会された人はここでは関係ありま
せん。その他として名簿代金が若干入っています。それで入金は75万円あまりですが、懇
親会費がその段階ではほぼ抜けていますので、名簿作成のアルバイト代とか、振込み手数
料など、その他のものを含めて最終的には残高は、463756円ということで、お手元の昨年
残高とを比べていただくと、2万ほどの微増という状態です。細々と保っている状況であ
ります。以上、決算のご報告をいたします。
司会:ありがとうございました。ご質問をどうぞ。無ければ拍手でご承認をお願いいたし
ます。(拍手)それでは拍手でご報告を承認頂いたこととします。
司会:続いて会計監査報告をお願いしたいのですが、田中良和さんがちょっとご病気で今
日は急遽おいでになれないとのことですので、こちらに監査報告書をあらかじめ頂いてお
ります。スライドを読み上げます。
報告書 平成21年2月6日13時30分から14時00分まで、会計担当の福田教授立会
いの下に収支の2008年1月1日から12月31日までの期間について監査をしましたが、
収支は適正に行われており、関係書類も正しく管理されておることを認め、ここに報告い
たします。平成21年2月6日
ということで、ご紹介いたしました。拍手でご承認を頂きたいと思います。
(拍手)ご承認ありがとうございました。
それででは次に移りまして、ちょうど2年経ちましたので、次期役員の選任と承認をい
ただく必要がございます。まず会長はこの総会で選任していただく必要がございまして、
それからあと会長が、副会長、会計と総務、監査をお願いして承認を頂くことになってお
ります。それで先ず会長をご選任いただきたいのですが、立候補とかご推薦いただいたい
いと思います。ご推薦いただけないと困るのですが、いかがでしょうか。
拡大幹事会では田中寅が一応指名をされているのですが、いかがでしょうか。拍手をい
ただきましたので、それでは皆様にご推薦をいただいたということで、私が会長をさせて
いただきます。そうしますと、副会長、会計、総務、監査は皆様に引き続きお願いすると
いうことで、これも拡大幹事会の方針通りということにさせていただきます。(拍手)拍手
でご承認いただき、ありがとうございました。
力不足ですがあと2年間がんばらせていただきますが、私だけでは何もできませんので、
ご協力のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、本年度の事業、および4という議事に進めさせていただきます。まず本年の事
業方針ですが、副会長からお願いします。
岩崎:次期もほぼ同じような内容になると思いますが、個人的には同窓会の最大の目的は
会員名簿の拡充だと思います。名簿の充実は、政府の一つの指針である個人情報の保護に
関係します。私は真っ向からこれに反対しております。個人情報というものの中でも、そ
の人にとって都合の悪いものまでを出せとわれわれは言っているのではありません。会員
の皆様とコンタクトできるようにするための情報は、これを会員の皆さんに漏れなく伝達
しておくことが必要であり、一種の情報のsafety netであると思っています。本日ば京大
の地球物理学教室で、例えば淡路先生のお話を聞いて「海洋学はそこまで行ったか!」と、
その進歩に隔世の感を覚えました。このような情報がどこかから、ネットなどで知らされ
れば、当然聞きに駆けつけて勉強ができたり、あるいは文句の一つも言ったりできます。
今日、この会に出席して、なぜ若い人がこういう同窓会に興味がないのか、恐らくこれは
自分自身を含め、historyというものに関心が低いのではないか、と思います。志田先生を
はじめ、いろいろ優れた先達が多くの仕事を残しておられますが、そういったhistoryを一
つ一つ辿っていくような仕事は、多分次世代への力になると思います。
予定している事業の一つは名簿の拡充ですが、できれば各講座にある名簿をしっかり調
べていただいて、これを共有したいと思います。学年別にもかなりあるようで、新会長と
相談してやります。それから、同窓会の名称、略称ですが、私は志田会ということで、今
の若い人は気にしてはおりませんが、歴史を振り返るのにいい名称だと思います。反対も
あるようですが。
司会:私も反対と言うか、個人の名前をつけるのはあまり例がないようですし、山の名前
とか地名などをつけるのが妥当かなと提案しました。来年の総会で決定できればよいと思
います。来年の総会までに皆様の間でお考え頂きたいと思います。
今年は名簿を作りませんでしたが、大学のほうでも新卒者について本人の同意を得て名
簿を公表するというか、所有するというプロセスを踏むと聞いております。われわれもこ
れを利用させていただくという方針でおりますので、全学的な名簿に関する議論の結果を
待つことにして、今年は名簿を作成しませんでした。現在の名簿に関しては、しっかりと
誤りなど改定すべきところもありますので、この際、誤りをきれいに直して、来年の名簿
は間違いのないように準備をしておきたいと思います。
最後に、今年の予算ですが役員の方の活動も期待して予算案を作ってみました。2008年
の決算を参考にした予算となっております。若い会員に呼びかけるための講演会を開くな
ど、予算案にはありませんが、活動を開始する必要があります。このためには寄付をお願
いするとか、いろいろ考える必要も生じると思われます。もちろん貴重な会費であります
から、慎重に検討して進める必要があります。以上について、ご質問、ご意見をお願いい
たします。
質問:予算案に、記念品代として2名とありクエスチョンマークがついているのはどうい
う意味ですか?
司会:私がはっきりつかんでいなかったのですが、今年3月のご退職はお一人でした。来
年は数名のご退職者がおられるはずです。間違っていることは分っていながら、取りあえ
ず書いた数字です。記念品代には、いつお払いするかということも関係しまして、例えば
今年に入って支払いをすれば、平成21年8月21日21年度の会計処理となるわけです。い
ずれにしましても、2名というのは誤りですので、訂正いたします。ほかにはご質問がない
ようですので、総会の議事として挙げた事項はこれで終わらせていただきます。最後にご
逝去の方のお名前を書いております。若山先生、和田先生は今年になって同窓会へご連絡
いただきました。個人的には、お亡くなりになったと記憶していたのですが確かめるわけ
にも行かず、今日ご紹介させていただきました。それではこれで総会を終了させていただ
きます。
(以上)