題名 | 担当教員 | 分野 | 前提 | 定員 |
さまざまな測地技術で高さをはかる 【PDFファイル】 |
風間卓仁 宮崎真一 福田洋一 西村卓也(防災研究所) 橋本学(防災研究所) |
測地、地殻変動、重力、リモートセンシング | 意欲があればとくに問わないが、計算機による初歩的なデータ処理の経験があれば望ましい。 | 6名 |
測地学は地球の大きさや形を測る学問であり、その測定結果から緯度・経度・標高などの座標値を得ることができる。今回は、10月中に和歌山県の防災研究所白浜海象観測所を訪れ、新旧観測棟の基準点間の比高(高さの差)をさまざまな測地学的手法(水準測量・GNSS測量・重力測定など)によって測定する。観測後には自分たちで取得した測地データを解析し、観測手法ごとに比高を見積もる。各手法で得られる比高が一致するのかしないのか、ぜひ自分の目で確かめてもらいたい。また、その結果についても議論する。 | ||||
計算弾性力学 【PDFファイル】 |
中西一郎 | 地震、地球内部構造、地殻変動、人工地震探査 | 1回生レベルの微積分と線形代数。プログラミング・数値計算の経験は前提としない。 | 7名 |
弾性体の変形,弾性波の発生・伝播に関する数値計算を行い、グラフィック表示をすることにより、数式からは気付きにくい弾性体の動きを見る。プログラム言語: C/C++ (C系統)、描画ソフト:gnuplot等。 | ||||
活断層と内陸直下型地震 【PDFファイル】 |
林 愛明 堤 浩之 竹村恵二(地球熱学研究施設) 浅野公之(防災研究所) 岩田知孝(防災研究所) |
活構造学、応用地震学 | 課題演習DA | 6名 |
活断層やそれから発生する内陸直下型地震を研究するのに必要な、基礎的理論・野外観察と観測・データ解析・室内分析を体系的に学ぶ。具体的には、空中写真判読・地形測量・古地震調査・断層岩の解析・堆積物分析・反射法地震探査・地震動データ解析などの演習を行う。週末の1日野外巡検を2~3回行う予定(日程は相談の上決める)。また、活断層や地盤構造調査のための物理探査実習も行う。 | ||||
地球の鼓動を探る:熊本地震 【PDFファイル】 |
久家慶子 平原和朗 大倉敬宏(地球熱学研究施設) 加納靖之(防災研究所) |
地震 | 特に前提知識は必要なし。計算機を使用するので、その知識(例えば、Fortran等)があると容易ではあるが、必ずしも必要とはしない | 6名 |
2016年4月14日にマグニチュード6.5、4月16日にマグニチュード7.3の熊本地震が発生した。本演習では、この熊本地震をターゲットに、主に地震学的な手法から、公開されているデータなどを使って、地震の特性、地震が発生した環境や前後の地震活動などを調べる。また、熊本地震で生じた事象を観察するために、11月祭期間中もしくは後期期間の週末に、1~2泊で熊本への巡検を予定している。この巡検にかかる往復の交通費(現地集合・現地解散)、宿泊費等が必要となる。巡検の日程は履修者が決まってからメールで相談する。履修決定者はメールで久家へメールアドレスを知らせること。 | ||||
マグマから噴火まで —研究に使用する代表的な手法を習得する— 【PDFファイル】 |
鍵山恒臣 大沢信二 柴田智郎 川本竜彦 宇津木充 横尾亮彦 (地球熱学研究施設) |
地球熱学・火山物理 | 好奇心と熱意があれば、特に問わない。 | 5名 |
マグマの発生から噴火に至るまでの現象を研究するためには、多様な手法が使用される。本演習は、これらの手法の概要を理解し、多面的に現象を見る目を養うことを目的としている。内容としては、比抵抗、全磁力、自然電位などの電磁気解析、赤外・可視映像の解析による熱的調査、高温・高圧実験の基礎、岩石の分析、熱水・湧水の同位体研究の基礎、などである。別府・阿蘇でのフィールド調査を夏季休暇中に行い(時期は履修者決定後に相談して決める)、その資料を使用する。1 項目2 回~3 回程度で体験する。 |