世話人会メモ(2)


日 時:2010年2月25日(木)〜2月26日(金)
場 所:国際高等研究所セミナー2室
出席者:廣田 勇、荒木 徹、竹本修三


(1) 過去3回のセミナー内容のまとめ
  百年の歴史の議論として抜けている項目・視点はないか。
  固体地球に関し、IGY以降の国際的関連がやや不足。また、海洋・陸水関係のテーマ・人脈に関する議論の空白はないか。
  海洋関係では野満・速水・国司各教授の時代に関し鳥羽良明氏に聞いてみる。
  陸水・湖沼学の歴史に関しては奥西一夫氏に聞いてみたい。
上海自然科学研究所の新城・速水・今井湊氏については佐納康治氏に聞いてみる。
(2)記録・資料の集約
  各部局所属の歴代教官リストの作成。理学部以外も含め、分野別に手分けして調べる。
  地球電磁気学(工学部を含む):荒木
  固体地球物理(防災研等を含む):竹本
  気象学:大気物理学(防災研・超高層を含む):廣田
  水圏(海洋・陸水):竹本
      論文リスト作成。総てを網羅するのは量的に膨大となり無理なので、可能な範囲に留める。
・地物(現・地球惑星)図書室所蔵の退職教員論文集は京大中央図書館のKULINEで検索可能。
・防災研に関しては停年退官教授の論文リストは「年報」から辿れる。
  ・理学部に関しては教室図書室資料の調査が必要。
(3)各分野および各部局の研究成果の学問的評価
  プラスマイナス両面を含めた客観的評価は難しい問題であるが、うわべだけの綺麗事だけでは歴史の議論にならないので、国内外を含めた視野からの学問的評価にまで踏み込むことが必要。そのため、京大当事者による以外に、京大から外に出た人々の目から見た客観的評価について執筆者を探す努力を行なう。 固体地球の橋爪道郎氏、気候学分野の安成哲三氏、海洋学の鳥羽良明氏らに原稿執筆を依頼。
(4)議論のまとめの公表方法
地球物理教室同窓会HPはあくまでも仮置きであり、少なくとも30年後になっても次世代の人々が読めることが必要。そのために紙媒体による公表・保存の最適方法を考える。 内容は、3回のセミナーのプログラム・出席者リスト・講演録(可能な範囲で執筆を依頼中)・総合討論・特別寄稿・歴代教官リスト、等々。
IIASのフェロー研究費で印刷・製本:A4版、約100〜150ページ、200部印刷。
平成21年度中の印刷を目標とする。




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